チープスリル

27歳くらいからじわじわと太り始めた。それまでは、お菓子をやめる程度ですぐに元通りになったのにだんだん落ちなくなった。その時点で理想の体重より2キロオーバーした。お菓子をやめたくらいでは落ちなくなったけれど、キープはしていた。そして、30代半ばのころ、無性に食欲があった時期があり、食欲に勝てずに食べていたら、さらに2キロふとった。それから、ずーっとダイエットしているが、まったく落ちない。むしろ、微妙に太っていく。
といっても、見た目は太っているとまではいかない。人とダイエットの話をすると、(ダイエットなんか)要らないよ。なんて言われるのだが…


年取って付く贅肉は、若いときに付く部分と違う。中年体型に肉が付く。二の腕、下腹。ノースリーブが似合わない。Tシャツも似合わなくなる。そして、おしゃれがとても難しくなる。

リーズナブルで流行り物の洋服は若くないと着こなせない。
ぶよぶよした贅肉をまとった中年は、質のいいシンプルで仕立ての良い服が似合うようになる。これらの洋服は貧乏人にはなかなか手が出せない高価な服なのだ。


近田春夫が、体型を維持するのはチープな服を着たいから。と言っていた。とても正しい。気持ちだけ若い中年の下腹がくっきり浮き出たTシャツ姿は見苦しい。
しかし、いくら努力をして体型を保っていても寄る年波には勝てない。やはり、チープでヤングな服は似合わなくなってくる。カスカスの肌にぺらぺらなTシャツは、かなり惨めに見える。本人はよくても周りの人が気を使う。


もう、着られるからといってソニプラで売っているチープなTシャツは諦めなければいけないのだ。水森亜土のイラストのTシャツが可愛いと言って買ってはいけないのだ。鏡に映った自分が怖い。