初めてのロック

キヨシローが死んだ。

訃報 忌野清志郎さん58歳=ロック歌手 がん治療続け
「ベイベー!」や「愛し合ってるかーい!」などの決めぜりふ、奇抜な衣装と演出で知られるロック歌手、忌野清志郎(いまわの・きよしろう、本名・栗原清志=くりはら・きよし)さんが2日、がん性リンパ管症のため死去した。58歳だった。

中二のときRCサクセションのライブに行った。地元の市民会館まで来てくれた。コンサートに行くのは初めてではなかったけれど、ロック系のライブは初めてだった。そのライブで年上のお兄さんとその彼女が立ち上がって前まで行ってリズムを刻みながら自由に楽しんでいたのを見て、強烈に大人を感じたことを覚えている。きっと、彼らは27、8歳だと思うけど、当時12歳の私には眩しい大人に見えた。自分自身もそうなるのかな?と漠然と思っていたけれど、40歳になっても彼らのように眩しさは持っていない。

当時、ロック=不良というのがまだほんの少し残っていて、同級生のヤンキーもRCが好きだった。といっても、本当にロック好きというよりは、不良の音楽を聴かなければという理由だったけど。なぜか、私がライブに行くことが同級生のヤンキーにばれ、あとで返すからと言って立替を頼まれた。自分のチケット代金しか持ってなかった私は母に頼んで立て替えてもらった。当然、ヤンキーは返す気なんてなかった。後日回りまわって最初から払う気がないことを言いふらしているのを知った。薄々わかってたけど、言いふらさなくてもいいのにとすごく悲しかった。

私の周りの不良ってこんな屑ばかりだった。愛すべき不良なんていなかった。だから、私は不良エピソードを楽しく話す人が大嫌い。不良なんて信じない。


そんな胸くそ悪い思い出があるRCだけど、歌はずっと好きだった。貸しレコード屋で借りて夢中できいていた。ずっと解散せずに活動したから、もうずっとRCで行くのかと思ってたら解散した。癌になったときも克服して復帰したから、ずっとキヨシローは歌っていくんだろうと思っていたら死んでしまった。ずっとあるものなんてないんだ。何回経験しても学習できない。

一番好きな歌ってなんだろう?スローバラードよりはラプソティが好きだし。ダーリンミシンも捨てがたい。雨上がりの夜空は、ライブで一番盛り上がる。別に一番を決めなくてもいいか。

さようなら。キヨシロー。