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2007年夏

食べる量は減っているにもかかわらず、全然痩せず、ローライズのジーパンに乗った下腹の脂肪は増える一方だった。それまでもよくお腹は張るほうだったのだが、最近とみに張りがきつくなってきたと感じていた。そして便秘だろうが下痢だろうがおなかのしこりの大きさは変わらなかった。腸が快調なときもしこりを感じるのはおかしいのではないだろうか?と疑問に思い始めていた。
当時よく遊んでいた友達が、その半年前ほどに子宮筋腫になったので手術をしなければいけなくなった。彼女はなぜわかったというと経血の量が尋常ではなく、そして痩せてきたそうだ。慌てて病院にいくと、5cmの筋腫が見つかり、場所的に普通の手術だと難しいと言われ、保険の利かない「子宮動脈塞栓(UAE)」という、足の付け根の動脈からカテーテルを通し筋腫に詰め物をして筋腫の成長を止めて筋腫を壊死させる手術方法を選んだそうだ。ただし、筋腫が大きすぎるので小さくするために閉経状態にし、生理を半年止めていた。その薬は脳をだまして閉経状態にして生理を止めるため、副作用がきつくでる人もいる。いったん閉経になるので更年期障害の症状になる人も多いらしい。そのとき私は、心の底から同情していただけだった。友人は、もともとヒステリックな性質で常にイライラしていたが、さらにきつくなった。だれど、病気なんだから仕方がないのかと思っていた。
子宮筋腫も手術も生理を止めることも、まったく人ごとだった。同じ女同士だけど、自分にもある子宮のことがまるで自分の知らない宇宙の果ての星の話をしているように感じていた。でも、その同世代の友人の話を聞いていて、そろそろ病気が出てくる年齢になったと思い、それまで入院5日目からしか給付金がでない保険に入っていたのだけれど、1日目から出るように特約をつけた。
その友人の手術も無事に終わってしばらくしてから、私のしこりが話題になった。友人はびっくりしつつも、そんなに大きいのがもしなにか病気だったら症状が出てるはずだ、と言った。私もその通りだと思っていた。

UAE手術をした友人とはすっかり疎遠になったころ、また便秘でお腹が張り苦しくなって家の近くの診療所に行った。整腸剤をもらうだけのつもりだった。しこりの話をしたら、女性で年齢的にそこにしこりがあるのは、子宮筋腫だと言われた。エコーで見てみたら、袋状のものが映っていた。診療所の先生に「検便の検査をして大腸の病気の可能性が消えたら次は婦人科で検査を受けたほうがいい」と言われた。私は今まで子宮のトラブルがなかったので、30歳後半になっても婦人科にいったのは一回だけだった。だから、検便の検査結果が何も出なかったので、大腸の内視鏡検査してみたいと診療所の先生に相談した。先生は、あなたの場合は確率的に大腸がんが隠れているより、子宮筋腫の疑いのほうが高いと言った。それでも、順調に生理は来るし、特に痛みや大量出血ということもないので子宮筋腫という病気がピンと来なかったので放っておいた。

2007年年末

うっかり冷やしたのかそのときの生理はすこし痛みがあった。それにまた太ったのか下腹の張りも酷かった。いつものようにマッサージをしようと触ってみると、パンパンに張っていた。痛みなどはなかったが、破裂しそうな感じだった。もう婦人科に行かないとだめだ…年が明けたら絶対い行こうと覚悟した。