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2008年2月

その大学病院は、土曜日は隔週しかやっていなかった。たくさん先生がいて、女の先生もいるようだったけれど、もう女医さんがいいとか言ってられなかった。
先生は男だった。手術をするかどうかを聞かれた。決心して行ったはずだったけれど、即答できなかった。
私:経過観察していたらどうなりますか?
先生:筋腫は大きくなるかもしれないし、ならないかもしれない。
私:先生だったら(手術)どうしますか?
先生:挙児希望ですか?(子供を生みたいか?)
私:はい。できれば。
先生:挙児希望なら(私は)します。
先生は細かいことを親切に説明してくれるタイプじゃなかったけれど、疑問などには確実に答えてくれた。クリニックの女医さんからは卵巣は問題ないと言われたのに、大学病院の先生は卵巣嚢腫だと言った。子宮筋腫だけでなく卵巣まで悪いなんて…と大げさだけど目の前が真っ黒になった。卵巣は悪いところだけ切り取り、少しでも残っていると機能は失わないそうだ。通常卵巣は左右交互に月に1度排卵するのだけれど、1つを取ってしまったら残りの1つが毎月排卵してホルモンバランスは保たれるらしい。とても上手く出来ている。
手術の予約をすることにした。先生は大学ノートの予約表をめくった。手術可能日は最短で7月下旬だったけれど、7月は末締めの大きな仕事があるので8月のお盆にずらした。会社一斉のお盆休みはない会社だったが、やはりお盆は休む人が多く仕事が落ち着くのだ。仕事への影響が最小限で収まるだろうと。
腹腔鏡での手術を希望すると、私の筋腫は大きすぎるので小さくしなければいけないとのことだった。友人がやってたのと同じ閉経状態にするのだ。最初、リュープリンという注射を月に1回1本打つことにしたが、ネットで色々調べていくうちに副作用が怖くなった。1ヶ月に1本ということはその薬があわなければ1ヶ月苦しむということだ。私は偏頭痛の持病もあるのでかかりつけの医者に閉経治療のことを聞くといい顔されなかった。先生は、いつもより酷い偏頭痛を覚悟したほうがいいと言った。それに偏頭痛の先生は腹腔鏡に大反対だった。子宮の近くには大動脈が通っているのに自分の目で見ずに手探りでやる腹腔鏡でやって切ってしまったら大出血になり命にかかわる。自分の彼女や妻にだったらさせない。と強く言われた。先生の知り合いで信頼する婦人科の先生を紹介してくれた。