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かいじゅうたちのいるところ


かわいい手書きの字、一見怖いけどキュートなかいじゅうたち、着ぐるみを着たかわいい西洋人の男の子。
ポスターを見ただけで、「絶対、見た〜い」と年齢と外見を思わず無視して声に出してしまうような映画。
琴線を鷲掴みにしてくるタイプの映画は、少しずれただけでも白けてしまうのは仕方がないのか。
まず私が嫌だったのは、手持ちカメラ。個人的に好きではないということを覗いても、やりすぎだった。特に最後のキャロルが走ってくるところ、揺れすぎてなにがなんだかわからない。あのシーンはもっともっと切なくすることができたはず。それ以外ももっと切なくなるんじゃないかなあと疑問に思ったところが多かった。最初のほうでマックスくんが鼻水流しながら泣くシーンも、もらい泣きできなかった。あそこは泣かせることができたような気がする。彼の孤独ももっともっと出して欲しかった。同じ経験したことがない人しかわからないような映画じゃだめだ。基本的にそんなに分かり難い題材ではない。子供の頃のフラストレーションなんてかつてはみんな子供だったのでほんの少しつついてやると堤防が決壊するようにあふれ出すはず。この映画はその堤防を決壊させる努力が足りないような気がした。偉そうだけど。
結局、努力は、おしゃれ画面にするのに向けられていたような気がする。細い枝で編んだ家の屋根に朱に近い赤い花を差して風に揺らすところは鼻についた。原作を知らないけど、ファッション雑誌に受けそうな造形の家とか、それよりもっとやることあるでしょ!と見ながら思ってしまった。だから、かいじゅうといるところが、長く感じてしょうがなかった。固定カメラにして砂漠を走ったり歩いたりしているシーンはすごくよかった。おしゃれ街づくりはどうでもいい。それに街づくりも急に出来上がるわけでもなく、丁寧に過程を追っていくわけでもなく中途半端。ベタにモンタージュとか入れたほうがいいと思う。
評判のいいサントラも「All Is Love」が最後に流れて、勘弁して欲しいと思った。ここはベタでは嫌だ。L.O.V.E.って、昔のアイドルか…。




こうやって写真を眺めているとふわふわした気持ちになるのにな…。何が悪いんだろう?脚本?