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ハングオーバー


最近、ネット界隈で局地的に盛り上がる署名して公開される映画。実は署名運動をしなきゃいけないほど面白い映画って少ないんじゃないだろうか?とこの映画を見て思ってしまった。
前評判を頭に一杯詰め込んだ人々でサービスデーの映画館は満員だったせいもあるかもしれないけれど、冒頭のケツが出ただけで声を出して笑う中年女性で嫌な予感がした。おもしろいシーンだから笑うのではなくて、最初から笑いに来てる人は苦手だから。でも、そんな心配は無用だった。なぜなら、あまり笑えるシーンがなかったから。評判の練られた脚本というのも、確かに辻褄あわせは出来ていた。だからといって、それがおもしろかったり、すごいわけではない。ギャグと言うか、おもしろくないといけないシーンが弱かった。これは、役者のせいもあるかもしれない。主役の一番有名な俳優より、見た目がもろギャグっぽいデブの弟役の俳優より、歯科医役の人が一番コメディセンスがあった。なんだかんだいっても、最後のデジカメで記憶のない一夜をフラッシュバックしたところはおもしろかった。脚本の段階では、そこを見せずにおもしろおかしい話になるはずだったと思われる。
結局、コメディは合う/合わないということだと思う。私には合わなかった。なんでだめなんだろうなあと考えてみた。微妙に男前のブラッドリー・クーパーがだめなんだろう。と思っていたが、数日たって嫌なシーンが浮かび上がってきた。
記憶のない時間に行った病院を訪ねて医者に昨晩のことを色々聞くシーンで、医者は年寄りのおじいちゃんを裸にして診療中だった。そのおじいちゃんは、動くのもやっとというようなお年寄り。お尻に注射を打つということで、パンツをずらすと二日酔いの3人が吐きそう…みたいな感じになる。これがイヤだった。笑わそうとしてるのがむかついた。きっと作り手は「おじいちゃんのしわしわのケツ笑えるよなー」しかない。なんというか、思いやりに欠けている。もし、医者だけがいる部屋で3人が聞いているとおじいちゃんがやってきて気にせず裸になる→3人は出て行こうとする→おじいちゃんになんだかんだと止められる→おじいちゃんがパンツを下ろしてケツが目の前に→おえ〜〜〜。みたいなのだったら笑えると思う。おじいちゃんからのアクションがないから、いじめられている人を見て笑っているみたいないやな気分なってしまう。
結局、作り手の思いやりが全然感じられなかったってことにつきるんじゃないかな。私は、はみ出し者に優しい目を持ってるコメディが好きだ(こう書くと気持ち悪いが)。

微妙な男前。コメディセンスなし。