不器用なのに手作りするのは貧乏だから

最近ミシンを買った。おもな使い道は直線縫いでカバーやぞうきんを作りたかったから。こんな理由だからかなりの年数悩んでいた。どんなミシンがいいのかさっぱりわからなかったし、値段もピンキリ。直線縫いだけだったら、おもちゃみたいなのでもいいかもと思ったりもした。しかし、昔母がテレビの通信販売で見た目は大きなホッチキスみたいな感じの直線縫いができるミシンのようなものを買った。テレビではちょっとしたほつれをその場でホッチキスみたいに使ってうまく縫えていたが、実際使ってみるとまったく使い物にならなかった。今でこそ見なくなったけど、最近までよく似たのが売ってたと思う。あれだけ使い物にならないものは、クレーム入ると思うのだけど、どうなんだろう?サービスセンターに電話をすると使い方が悪いといわれるだけなのだろうか?そのオペレーターの仕事だけはしたくないな…
話は戻って、ようするにミシンはちゃんとしたやつじゃないと使い物にならないってことだ。だから、ミシンのような形はしているがびっくりするほど小さいミニミシンなどは使い物にならないだろうとwishリストからは外していた。
自分が欲しい機能は、直線縫いとジグザグ縫いとボタンホールができればよかったのだが、これがなかなかない。直線縫いのみの上位機種は何種類もの模様縫いができたりする。付属品もなんだかいろいろついてくる。忘れていた、フットコントローラーもなきゃだめだ。縫うときに両手で生地を押さえなくてどうやってうまくできるのかわからない。ほとんどのミシンのフットコントローラーは3000円くらいで別売りだ。
ネットでいろいろ検索していてミシンの詳しいHPが見つかった。それを読むとますますわからなくなった。結局、満足できるミシンは何十万もするのになってしまう。何十万も出すんだったら、既製品を買ったほうがいい。そしてそのHPによると、いろんなところで手軽な値段で出している○ンガーが一番評判が悪く、まともに使えなくてアフターサービスも悪いといった具合。○ンガーはデザインがいいのが多い。多くのミシンは大きすぎて見た目不細工なのが多い。売れない原因はそれもあるはず。完璧に洋裁がしたいという人より、買ってきたテーブルクロスが大きいので少し詰めたいみたいなカスタマイズをしたいくらいな人が多い。でも、いくらなんでも縫えないミシンなんていらない…
というわけで、何年も悩んでいた。子供がいたりすると幼稚園や保育園で手作り品を強要されるから必要に迫られて買うのだろうけど、独身者はあったら便利だから欲しいけどなくても全然問題ないので購入のきっかけがない。手縫いでしのいでいた。
手縫いは本当にしんどい。時間もかかるし、針を押し込むから指も痛くなる。しかも慣れてないので、見た目もきれいじゃない。ああ、やっぱりミシンが欲しいなとなるわけだ。
周期的にやってくるミシン欲しい病にかかってネットで検索していたらほぼ希望通りのミシンを発見した。値段は一万円ちょっとで模様はジグザグと数種類のバリエーションでフットコントローラーのみで動くため別売りでなく最初からついている。見た目もシンプルでかわいい。ただ一つの問題は○ンガーだってこと。しばらく悩んだけれど、口コミでは悪いようには書かれていなかったし、シンプルなのでそんなに故障もしないだろうと購入した。
結果的には、全然大丈夫だった。まだ時間がたってないから今後故障などはあるかもしれないけれど、普通に使える。一番大事なところは問題ない。自動糸通しがついてないからめんどくさいかもと思っていたが、まだ老眼になったり手が震えたりしていないので問題ない。不満は、布送りが調節できないところ。厚みの違う布ごとに調節できたらもっと良いだろう。それとフットコントローラーの踏み込みの調節が難しい。最初踏み込んだ時はゆっくりスタートするとなっていたらすごく良いのに。あと、最初ボビンに糸がうまく蒔けなかった。ネットで検索すると写真で解説してあるところがあって、糸をひっかけるところにしっかりとひっかけないと弛んでうまくできないらしい。その通りにやってみるときれいに蒔けた。突っ張りすぎるのはよくないと思って軽くひっかけていたのが悪かったようだ。
作ったのは、お弁当入れ、麻100%のシーツ、だめになったタオルで雑巾など。先週の休みにはかねてから懸念事項だった布団カバーを作った。正直、手作りってまったく労働等価にならない。素人だからきれいにできない。買ったほうがはるかに安くていいものが手に入る。ユニクロダイソーはすごい。そして、作ってみてはじめてわかる。どんなにコストを下げてあの商品たちができるのか。着心地とか求めちゃだめだ。
布団カバーを作ろうと思ったのは、もともと通販で買った安い布団カバーをしていた。カタログで見るより、実際手にすると安さが際立つ。4000円しないとこんなもん。肌触りももちろんよくない。しかも、サイズがあってなくていつも布団をあげるとカバーのみがあがってきてイライラさせられた。
私は貧乏なくせにインテリアが好きだ。ほとんど買えないので雑誌やカタログで脳内でエアー模様替えをする。気持よさそうなカバーは値段が3万円くらいしている。3000円代では手に入れられないのだ。なので、生地を買って自分で作ろうと思ったのだけど、結局、生地だけで1万円近くかかった。直線縫いのみとは言え、サイズが大きいのでマチ針を打ったり不要部分を切ったり実際の布団に合わせたりが大変だった。ファスナーはもともとのカバーから外してリサイクルした。ファスナーなんて縫ったことなかったから、これも大変だった。ミシンの抑えがファスナーでつるつる滑るのだ。みんなどうやってるの?と奮闘していたが、抑えが数種類あることを思い出して付け替えて無事に縫うことができた。
途中で、絶対もう2度と布団カバーなんて作らない。生地代に1万かかるなら既製品を買ったほうがいい!と何度も思った。しかも出来上がりは、ファスナーの処理がうまくできなくて隙間があいてしまったり、布を合わせた部分の淵かがりが表に見えたりしてボロボロだ。
とにかく出来上がった。布団を中にしまってみた。手作りの風合いが柔らかい感じにでて自分で考えた色合わせもうまくいって、雑誌に載るようなお高いカバーと変わらない雰囲気。生地は麻と綿の混合で、もぐりこむと温かい。チクチクなんか全然しない。目覚めたときに包み込まれている布が気持いいので、朝から気分がいい。そして、毎日これを作ってよかったな、と自己満足できる。